当社は発泡樹脂の設計、試作、評価を主軸として梱包材をワンストップサービスで提供できる数少ない企業です。
主に、以下の5つの事業を行っています。
1.設計
包装設計、容器設計、緩衝設計を行います。
包装設計では、外部から傷がつかないよう製品を包む設計を行います。様々な機械や車の部品等を輸送する際に用いられます。
容器設計では、箱のように蓋と本体に分かれて製品を収納し輸送できるよう設計します。容器設計の用途として、魚箱や農産箱、冷蔵箱、冷凍箱等に使用されます。
緩衝設計では、製品を輸送中に落としてしまった、あるいは振動を与えたとしても製品に傷等がつかないよう設計を行います。家電製品の四隅に使用されていることが多いです。
2.試作
工作機械を用いて、ブロック(大きな塊)から必要な形状へと切削加工を行います。用途としては、成型(量産)前の評価試験用、フィッティング確認、モックアップ用、造形等に使用されます。
3.評価
輸送包装向け落下衝撃試験や振動試験、温度試験等を行い、基準を満たしているかの評価を行います。
落下衝撃試験では、誤って輸送中に製品を落としてしまったことを想定し、梱包された製品を基準に基づき落下させ、その加速度(G値)を計測した上で、落下後の製品及び発泡樹脂等梱包材の破損や影響の有無、状態を確認します。製品が破損せず、基準G値をクリアしているかどうかの評価を行います。
振動試験では、輸送中に発生すると想定される振動に対し、傷や、擦れによる発泡樹脂の発泡粉や段ボールの紙粉等の付着有無等を確認し、問題が無いか評価を行います。
温度試験では、主に冷蔵・冷凍について、発泡樹脂等の箱が外気温から高い温度の影響を受けることで、保冷効果がどの程度持続できているかの評価を行います。
4.図面製作
二次元図面(2Dデータ)は、DXF、又はPDFで納品させていただきます。用途としては、成型(量産)品の寸法検査等のために使用されることが多いです。
三次元図面(3Dデータ)は、CADを用いて製作し、様々なCADソフトウェアで読み込みが可能な形式(いわゆる中間ファイルのIGES、STEP、Parasorid)で納品させていただきます。用途としては、製品や他の梱包材等との梱包状態の確認や、試作の製作、二次元図面の製作工程で使用されます。
5.VA・VE提案
VA(Value Analysisの略)提案とは、既存の製品を分析してコストを下げる提案を行うことです。当社では、既存の発泡樹脂の設計を見直し、品質を維持しつつ、コストを削減できる方法をご提案いたします。
VE(Value Engineeringの略)提案とは、設計段階から適切な材料の選定、様々な梱包方法を見直して、最適な方法を提案することです。梱包材の構想段階から当社にご相談いただいた場合は、ワンストップサービスの一環としてVEを踏まえたご提案をさせていただいております。